海浜鉄道日誌

平常運行 プロとして

昭和56年以来の豪雪ということで、北陸地方はかなり交通機関に支障を来たしています。

そんな中、北陸新幹線がほぼ平常運行を続けていることが話題になっています。

が、報道はほとんどされませんが、富山地方鉄道も特別体制を組みながらほぼ平常運行を行っています。

特に富山市内軌道線は、利用者の間で「どんなに雪が降っても、市電だけは停まらない。」という絶対的な信頼を得ています。

自分の経験からも学生時代利用者として59豪雪を体験、国鉄が止まろうが渋滞でバスが2キロ進むのに1時間かかろうが、大学前までほぼ定刻に動き続けた電車に強い信頼感を持った記憶があります。

その後、縁あって富山地方鉄道に入社。除雪時の体制を見て「なるほどこれがプロの仕事か」と感動しました。

早い段階で除雪体制を決定、最終電車後も電車を走らせ続けることで線路内の積雪を防ぐ、特急電車を間引くなどの積雪時ダイヤの実施、普段運行にかかわらない職員も当然の駅除雪等の補助など。

こうしたことを「プロとして当たり前」という気持ちで続けることで、「地鉄は雪でも止まらない」というお褒めを通り越した「地鉄はいつでも走っていて当たり前」という意識がお客さまに浸透しています。

ある大リーガーが日本に助っ人に来てプロ野球好プレーを見た時「あんなのを当たり前のようにやるのがプロだ」と言っていたそうですが、相通じるものがあります。

地鉄を離れて自画自賛にならない立場になったので、言わせてもらいましょうか。

「これが、鉄道のプロの仕事だよ」