海浜鉄道日誌

新規顧客と鉄道ファン

湊線は貴重な旧型車両を運行していることもあり、よく鉄道ファンに支えられているふうに評価されます。

ファンとはありがたいもので、指摘されるようなマナーの悪さもなく、のんびりまったりした時間を私たちと共有してくれています。湊線にとって、やっぱり鉄道ファンは貴重なお客様です。

が、それだけで経営が成り立つ恵まれた地域鉄道は皆無です。

営業施策で新規顧客を獲得していかないと経営が成り立ちません。

メイドトレイン、ごきげんリース号、世界一楽しい片道きっぷ、デュエマ列車…。

おかげさまで、こうしたイベントが非常にうまくいって、これまで縁のなかった人たちが湊線に気づき利用してくれるようになりました。

こういう新規のお客様と鉄道ファンがほとんど重複しないように感じます。

というのは、デュアル列車や世界一楽しい片道きっぷの情報を流しても、鉄道関連雑誌では掲載されないケースがいくつか出ているのです。おそらく編集の方が「鉄道ファン向けの話題ではない」と判断されたのでしょう。

会社としては、純粋な新規顧客が獲得できたわけですから非常にありがたいことです。

こうした従来接点のなかった新しいお客様の新鮮な考え方といつも助けてくれる鉄道ファンの知恵。融合するといろいろ斬新なアイデアが出そうです。これからの湊線活性化の1テーマにしたいですね。