海浜鉄道日誌

粟生線シンポ 驚きのハイレベル

15日は、お呼びいただき三木市で「里山と粟生線を活かしたまちづくりシンポジウム」に参加しました。

主催は粟生線の未来を考える市民の会。

基調講演は藻谷浩介さん。今後の三木市の高齢化や地理的条件から鉄道の必要性を論理的に説明。

これを受けたシンポジウムでは、神戸電鉄の松本鉄道事業部長が「阪急からの出向者という冷静な立場から」粟生線建設の経緯、設備投資の増大による経営圧迫、それの要因となる沿線の宅地開発や神戸市の都市開発の状況などをわかりやすく説明し、市民の協力が不可欠なことを訴えます。

聞けば、こういう事業者側のお話を聞いていただこうと会合を開くのだが、集まるのは10人ほど。今回のように会場がいっぱいになるほどの人にアピールできるのは非常に意義がある、とのこと。

鉄道の維持問題については、とかく悪者にされがちな事業者。こういうシンポに出席すること自体が決断でしょうし、その上できちんと説明し市民に協力を働きかけるというのはなかなかできることではありません。

いろんな面で、他にないレベルの高いシンポジウムになっていたな、と感じました。

粟生線は、公共交通活性化に新たな道筋をつくるかもしれません。期待大です。