海浜鉄道日誌

常磐線10時にストップ ノウハウひとつ

 4日、ゴールデンウイーク輸送のピークです。

 そんな日ですが、常磐線荒川沖・土浦間で人身事故。国営ひたち海浜公園へ向かうお客さまの一番多い10時過ぎから12時過ぎまで約2時間の運転見合わせが発生しました。

 受け入れ側となる湊線は、運行再開を待つのみ。その間、再開後についていろいろと頭の中でシミュレーションを立ててみます。

 が、机上(ではないですが)の空論とはよく言ったもので、実際にはなかなか対応しきれるものではありません。

 所定だと11時10分着のひたちが約100分遅れで12時50分頃到着。湊線の次便は13時17分ですから「ちょっと間隔があるな」と思案していたところ、MaaSやセブンチケットで決め打ちで湊線ホームに向かうお客さまがかなり。

 そのうちに、所定11時35分着、11時53分着、12時11分着の特急3便が次々と到着。あっという間にコンコースが人の波に。

 最低限のご案内をして、湊線ホームを見やるとエレベーター下付近まで人の列が。とはいえ、こちらも次々にお客さまから質問を受け場を離れられず。

 気が付くと所定の時刻に3両満員のお客さまを乗せて出発していきました。

 普通だと一段落する次の便も100人を超えるご利用。

 こうなると、お帰りの便の時刻確保が心配になります。

 特にこの日は、高尾行きの臨時特急の運転日。これに乗り遅れさせるわけにはいきません。

 急ぎ那珂湊に戻り状況確認。茨城交通那珂湊営業所にはシャトルバスのピストン運行を依頼、阿字ヶ浦駅にも指示を出し、とにかく「チラシの時刻までに海浜口のりばにいらっしゃったお客さまには、所定の時刻で移動していただくこと」を念押し。状況を見守ることとなりました。

 これが完遂できれば、ひとつのノウハウ蓄積です。

 冷静にかつ思い切って、事態の収拾に努めましょう。