海浜鉄道日誌

地域と鉄道活性化 まだ端緒でも期待大

 参議院国土交通委員会に出席しました。

 今、国は地域交通を再生させようと法改正の準備をしています。

 その参考となるよう、行政の立場から森前市長、事業者の立場から自分、学識経験者の立場から松井日大名誉教授が意見陳述を行いました。

 率直な感想。

「地域再生はまだ緒に就いてばかりだな」

 富山市とひたちなか市の成功事例、そして中村名誉教授の見解。もちろんすべてではありませんが、各地域で活性化の手法として取り入れることは有効だと思います。が、まだそれがほとんど浸透していません。それが参議院の場で初めて認識されている雰囲気だった点「まだこれから」を実感しました。

「でも、期待できるんじゃない?」

 富山市では、さまざまな地域交通活性化策が地域経済の活性化や固定資産税の増加、シニアの健康増進による医療費の公的負担の現象につながったことが実証されています。そして、ひたちなか市では廃止が検討された地域鉄道の黒字化の達成。

 明確な答えが出ているのに、まだそれが認識されていない。これがどんどん浸透していったら…。期待できますね。

 公共交通の活性化で、日本全体が富山市のように定住人口の増加で税収が増え、お年寄りが健康になり、医療費の公的負担も減ることで財政が豊かになり、ひたちなか市のように鉄道自体が黒字化して、たくさんの観光客がお金を落としてくれる。そんな時代が来たら素晴らしいのですが。