海浜鉄道日誌

開業14年半 さてそろそろ

 ひたちなか海浜鉄道がスタートして、9月末で14年半。

 これまでをかいつまむと、存廃の危機にあった路線が市民協働で収支を改善、震災を乗り越え、10年で黒字化し、延伸の計画が進み、これが全国の地域鉄道再活性化の先進事例となるも、現在はコロナで苦闘中、といったところでしょうか。

 気が付くと、結構な時間が経ちました。

 この間、トップの交代はなし。これは、ちょっと特殊ケースですね。

 民鉄協でもどうやら一番の古株になってしまったようです。

 会社の体質は「改善された」とおほめの言葉もいただいたりもしますが、まだまだ改善すべき点はたくさん。

 トップが長期にわたり経営に携わると、どうしても一種のクセがついてしまい、組織の発展のスピードが鈍くなるな、と実感しています。

 路線延伸までもう少し時間がかかりそう。

 個人であれ組織であれ、これまでの市民協働の路線を維持しながら、新しい風を吹き込んでくれるトップを捜すことも必要になっているのかもしれません。

 そうなると、今かなり個人の力で携わっているローカル鉄道・地域づくり大学にしろ海と鉄道プロジェクトにしろ、そしておらが湊鐵道応援団やいろいろな団体との関係についても、しっかり継承しまわりに迷惑をかけない段取りをしておく必要もありそう。

 前代未聞の取り組みで地域鉄道の活性化を推し進めてきたたひたちなか海浜鉄道。

 経営者交代には、時間と手間をかけて慎重に事を運ぶことが必要なようです。