21日、富山駅路面電車南北接続開業イベント「Move U フォーラム」に参加。
場所は、富山大学黒田講堂。
15分のお時間をいただき、湊線の活性化事例をお話しさせていただきました。
ご時世もあり、予定されていた事例紹介後のパネルディスカッションは省略。
ちょっとコンパクトな印象でしたが、それでも内容は充実。
中井精也さんの基調講演は、鉄道オンリーではなく周りの風景や人を含めた「ゆる鉄」がテーマ。
公共交通によるコンパクトシティ構築を目指す富山市にとってまさにうってつけのお話。
富山県民に足りないと言われるユーモアを交え、地域とパネラー(自分です)に配慮して万葉線の写真なども紹介いただき、フォトコンテストの講評と表彰につなぐ。
「さすが」としか言いようのない、見事な運びにただただ感動。
(後を受けてお話しするこちらは、プレッシャーが…)
その後の事例紹介も参考になることばかり。
「豊橋市電を愛する会」伊奈顧問のお話は、いつ聞いてもいいですね。
市民の協力がどれだけ地域鉄道を活性化させるか、事業者の柔軟性がいかに大事か。
ひたちなか海浜鉄道が取り組んできたことに普遍的効果があることを、再認識させていただきました。
そして総合大学の面目躍如、富山大学医学系関根教授と中林准教授のお話も。
関根教授は、公共交通の充実した地域では、生活習慣病の発症率が低いことを数値的に検証。
中林准教授は、独自開発の歩行補助カート活用で高齢者の外出が促進されたことを紹介。
いずれも、公共交通が企業採算では測れない大きな便益があることを証明していただきました。
こんなお話を聞けば、誰だって「あ、鉄道って大切なんだな」とわかっていただけると思います。
強力な武器を得た気分です。
いただいたお話をきちんと整理して、活用しなければ。