海浜鉄道日誌

運輸連合 モデルとなれるか

22日、人と環境にやさしい交通をめざす協議会主催の第1回制度財源検討会に参加しました。

議題は「地域公共交通の制度改革の方向~欧州から学べること学べないこと」。

講師は、宇都宮先生です。

乱暴にお話を端折ると「ヨーロッパでは総合交通の考え方が浸透しており、一地域の公共交通機関が共通乗車可能。例えばウイーンではその利用のための年間定期運賃が365ユーロで。」といったところでしょうか。

聴いていて、思いつきがひとつ。

「現在、勝田駅・海浜公園間について茨城交通路線バスと湊線の共通乗車の要望が出てきていますが、それにこの考え方が応用できないものだろうか。」

例えば統括団体をひたちなか市とし、利用状況を調査、これに従い共通乗車券収入を両社に割賦するなど。

運賃収入が50%程度(あとの50%が公費)であるヨーロッパの先例に比べ、公費負担は小さく(利用実態調査費ぐらいでしょうか)、鉄道・バスとも黒字基調、しかも利便性向上によって利用増が見込まれます。

利用状況によっては、公費負担分を回収できる可能性も。

本来の趣旨とは違うケースではあるものの、本格的な検討へのモデルケースとしても十分価値がありそうです。

利便性向上によりさらにお客さまが増えて地域交通が安定、沿線にも経済効果が見込まれ、道路渋滞も緩和。

やってみる価値がありそうな…。