海浜鉄道日誌

江ノ電10㎞の奇跡 保線出身社長さんの「らしさ」

18日、江ノ島電鉄前社長の深谷研二さんのトークショーが藤沢市の湘南T-SITEで開催されました。

「江ノ電10㎞の奇跡」を刊行されたのを記念したものです。

深谷さんは保線の専門家。親会社である小田急電鉄から箱根登山鉄道を経て、江ノ電の社長に就任されました。

安全輸送を最優先として、実直に事実を淡々とお話されるのを聞いて感じるのは「鉄道らしいなあ」。

華やかな営業に隠れる形の地道な安全対策を、きっちりと行う。そして検証できないものは断定しない。

著書の中の記述「こうした効果は、経済的に計算するのは難しいでしょう」などにもそれがよく表れています。

安定したお客さんに恵まれた江ノ電のお話としては、聞く人によっては退屈に聞こえたかもしれません。

が、これが鉄道の本質です。(断定しちゃダメでしょうか)

富山地方鉄道を離れて20年、再認識させていただきました。