海浜鉄道日誌

わが故郷 大人の対応

わが故郷は富山県高岡市福岡町。

最寄りの福岡駅は、北陸新幹線の開業と同時にあいの風とやま鉄道に移管されます。

その新会社のダイヤに「あれっ?」と思ったことが。

快速電車が福岡駅を通過することになっています。

福岡駅は国鉄時代から現在まで、自分の記憶の限り臨時列車などを除いて40年以上快速が停車しています。

他の快速停車駅はJR時代と全く同じですから、新会社があえて「福岡駅だけは通過しよう」と判断したわけです。

駅というのは町の顔であり、昔から「わが駅に特急の停車を」といった運動は全国いたるところにみられます。

それによって新たに特急が停車した駅もありますし、駅だけでなく周辺のまちの格上げにもつながっているわけですが、逆に停車駅が通過駅に格下げになったという話はあまり聞きません。

当の高岡市も、現在新幹線の停車列車数増加に向けて官民挙げて運動を繰り広げています。

自分がもし地元に残っていたら、そして鉄道関係の仕事についていなかったら、問題提起してみようかなあ、などと思ったかもしれません。

が、1月8日に快速列車の運転が発表された後も、地元からなんらかのアクションがあったとは聞こえてきません。

「なんで、今まで停まっていた快速が通過するんだ。新会社は福岡をバカにしているのか。」

こんな感情論が起こらず、自分たちもいっしょに支えていくべき第3セクター新会社の経営判断を冷静に受け止め、大人の対応をする。

あらためて、わが故郷が誇りに思えてきました。