海浜鉄道日誌

鉄軌道王国とやま

15日、鉄道博物館をちょっとのぞいてみました。

新幹線の開通を機に、鉄軌道で活性化を図ろうという富山県。

その告知を兼ねて「鉄軌道王国とやま展」が開催されています。

落ち着いて見てみると、やはり富山県の鉄道はすごい。

背景はいくつかあります。

現在のJR城端線は地域の発展のためにと、大矢四郎兵衛が私財をなげうって北陸線より早く開通させています。

長大な路線距離を誇る富山地鉄の路線網は、富山地鉄グループの創始者佐伯宗義により「一県一市街化」を旗印に整備されてゆきました。

佐伯宗義は、立山開発にも心血を注ぎ、世界に誇る一大山岳ルート「立山黒部アルペンルート」を開通させました。

こうした卓越した指導者の下、大手私鉄を凌ぐ営業距離100キロに届かんとする富山地鉄鉄道線、収支率では全国トップクラスの富山市内の路面電車、日本初のLRT「富山ライトレール」、日本初の第3セクターによる軌道線「万葉線」、ケーブルカー、全国唯一のトロリーバス、ナローゲージの観光鉄道「黒部峡谷鉄道」、JR西日本、JR東海など。そういえば、かつては第3セクターの神岡鉄道も異彩を放っていました。

これらを上手くアピールして、県全体の観光活性化につながれば、こんな嬉しいことはありません。

新幹線開通の暁には、ぜひ「鉄軌道王国とやま」へお越しを。

富山は、まだまだ変わりそうです。