ローカル線・地域づくり大学サマースクールは、不慣れな中大きな成果を上げて終了しました。
振り返りについては改めて行いますが、話題になったことの一つに旧型車両の扱いがあります。
既にエンジンを始め部品は新造されず、「既存のものがダメになればおしまい」という状況でどうやって活用していくのか。
受講者の中からは「鉄道ファン向けにイベント車両として延命させれば」という声もありました。
それに対し、実際に鉄道事業に携わっている受講者からは「維持費を考えると難しい。それが全国でイベント列車が根付かない要因」といった趣旨のアドバイスが。
そうなんですね。検査費用だけでも6年に1度の全般検査で1200万円、中間検査で600万円。これを6で割れば1年平均300万円。古い車両だけに補修費もかさみます。他にも車輪削正・交換等々。
当社では一般運用に入っていますから通常の車両維持費用として考えることができますが、特定利用だとこれだけの費用をまかなう収入が求められます。
いすみ鉄道や大井川鉄道のご苦労はいかに。新生湊線がそのレベルに達するには、しばらく時間がかかりそうです。