海浜鉄道日誌

那珂湊花火大会終了 ご利用感謝 そしてもっと高みへ

 12日、天候が危惧されたものの那珂湊花火大会が無事開催されました。

 輸送については、これまだ80点くらいの「まだ改善の余地が残される合格点」といったところでしょう。

 こうしたイベントに立ち会うたびに、万葉線時代、さまざまなイベントでいかに効率よくお客様にご利用いただけるかを考えながら準備を進め、当日は朝から晩まで高岡駅前で誘導を行ったことが思い出されます。

 まず、主催者との事前打ち合わせの徹底。第3セクターのありがたいところは、直接の当事者でなくても実行委員会等に顔を出させてもらえて、輸送側の意見を通してもらえるところ。こうして、実行委員会により市報やチラシ、ポスターには全て「お越しの際は駐車場の心配がいらない万葉線のご利用を。臨時増発で待たずにご利用いただけます。また、特別割引もあります。」との情報が掲載されます。また、実行委員会を通しての報道発表にも同様の文言が付加されます。

 合わせて、会社からも新聞・テレビ、タウン誌、鉄道関連雑誌など思いつく限りの報道機関に情報を提供、あらゆる層に鉄道利用を訴えかけることも忘れません。鉄道関連誌など締め切りは早いですから、やはり準備は3か月前が肝要。

 そして当日は、必ず誘導に立ち、時間ごとの旅客動向と天候、不備な点のチェック、お客様の生の声の収集などをできる限り行います。

 これをもとに翌年は、増発の時間帯や配車(連接者の方が乗車可能人員が多いうえドアが広いので、利用者が集中する時間に充てるなど)などをより効率的に設定できます。こうして工夫することで、実行委員会からも「輸送は万葉線に任せれば大丈夫」との信頼を得、さらに営業増進を図ることができるわけです。

 開業5年目のひたちなか海浜鉄道。まだまだ上はあるようです。