海浜鉄道日誌

延伸 投資として超有望です

湊線の延伸は、鉄道自体の経営改善効果が大きいだけでなく、地域経済にも多大な貢献が見込まれます。

現在想定されているスキームでは、国・県の応援をいただいて、会社負担が26億円。

国営ひたち海浜公園来園者年間200万人のうち1割の20万人だけが鉄道利用にシフトするだけで、お一人単価1000円として年間2億円の増収。

乱暴ですが13年間で、モトがとれる計算です。

もちろん、若干の維持費や借入利息などの経費増は見込まれますが、それを含めても綿密に精査した(重複表現か?)市の試算でも20年少々でも黒字転換が見込まれています。

延伸によるお客さまは、これだけではありません。海浜公園西口近くには、ファッションクルーズやジョイフル本田など大型商業施設がいくつもあり、こちらへの送客も期待できます。

また、開業効果も期待されます。(北陸新幹線開業後の金沢を見れば、よくわかっていただけるかと)

こうした「明らかに見込まれるけれど、計算上確定できないから計上しない」利用増は一切除いた数字ですから、実際には現試算より相当多くのご利用があるものと予想されます。

さらには、シャトルバスに乗り換えていただく現状でも鉄道利用のうち約30%のお客さまが途中下車され、おさかな市場などでお買物や食事をされていることを考えると、地域への経済効果も相当なものが期待されます。ざっと考えて20万人の30%=6万人が3000円ずつお金を使っていただいて、年間約1億8千万円と言った感じ。

検討会では「採算性は十二分に見込める。もっとお金をかけて、列車本数を増やしたり長大編成が運行できる設備を整えるべき」というお話も出たくらいです。

ただ、見た目の工事費が大きく感じられるため、そして地域鉄道については「先細るものを税金で維持する」というイメージが強いため、きちんと説明しないとなかなか皆さんに理解していただけないな、というのが実感です。

このあたりをこれからしっかり説明し、理解していただく努力を続けるのが、事業者側の役目でしょう。

延伸、儲かりますよ。みんなで国や県にお願いしましょうね。